アリ(クロアリ・シリアゲアリなど)

分類:羽蟻・蟻

この害虫の特徴と被害

一般的に「アリ」と呼ばれる黒いアリ(クロアリ、トビイロケアリ、シリアゲアリなど)は、シロアリと異なり木材を自ら食べて消化することはありません。しかし、家の中に侵入してくるクロアリは、建物の重大なトラブルを知らせる警告灯となる場合があります。

主な被害とリスク

  • 営巣による二次被害: 湿って腐朽した木材や、基礎断熱材の中に巣を作ることがあります。これにより断熱性能が低下したり、木材の腐食を加速させたりすることがあります。
  • 不快感と衛生面: キッチンやダイニングの食べこぼしに群がり、家中に列を作ることで強い不快感を与えます。
  • シロアリとの共存: シリアゲアリなどは、シロアリが食害した後の空洞に住み着く習性があります。「黒いアリがいるから安心」ではなく、「シロアリの被害跡に住んでいる」可能性を疑う必要があります。

リフォーム・住宅メンテナンスの対策ポイント

アリ対策の基本は、侵入経路の遮断と、巣を作らせないための乾燥した環境づくりです。

① 腐朽木材の交換と防水補修

アリが頻繁に出没する場合、その壁の内部や土台が雨漏りなどで腐っているケースが多く見られます。リフォーム時には外壁のひび割れや屋根の防水を徹底的に補修し、アリが巣を作りやすい「湿った木材」を取り除いて健全な部材に交換します。

② 侵入経路のコーキング封鎖

アリは基礎の隙間、配管の貫通部、窓枠のわずかな隙間から侵入します。サッシの交換や外壁塗装のタイミングで、これらの隙間を専門的なシーリング材(コーキング)で丁寧に埋め、物理的なバリアを形成します。

③ 建物周囲の環境整備

建物の周囲に不要な木材や段ボール、植木鉢などを放置すると、そこがアリの巨大な供給源になります。外構リフォームにおいて、基礎周りに砂利を敷いたり、風通しを良くする整理整頓を行ったりすることで、アリが建物に近寄りにくい環境を構築します。

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