アメリカカンザイシロアリ
分類:シロアリ
この害虫の特徴と被害
アメリカカンザイシロアリは、その名の通り「乾いた材木(乾材)」だけで生きられる外来種です。従来のシロアリ対策(土壌処理)が全く通用しないため、建築業界でも非常に厄介な存在として知られています。
主な被害とリスク
- 土との接点が不要: 水分を必要とせず、家具や輸入建材の中に潜んで侵入します。家じゅうのどこからでも発生する可能性があります。
- 砂粒状のフン: 被害箇所の周辺に、1mm程度の小さな「砂粒のようなフン」が落ちていることで発見されるケースがほとんどです。
- 発見が困難: 巣が小さく点在するため、一箇所を駆除しても別の場所で生き残っていることが多く、完全駆除には専門的な知識が必要です。
リフォーム時の対策ポイント
この種に対しては、従来の床下消毒は無意味です。リフォーム時には以下の特殊なアプローチが必要です。
① 徹底した目視確認とフンの追跡
リフォームの解体時に、柱や枠材に小さな穴が開いていないか、内部からフンがこぼれ落ちていないかを徹底的に調査します。発見した場合は、木材内部に薬剤を注入する「穿孔注入処理」を行います。
② ホウ酸製剤による予防施工
アメリカカンザイシロアリに対しては、効果が半永久的に持続する「ホウ酸」による予防が世界標準です。リフォームで露出した構造材にホウ酸を噴霧しておくことで、将来の侵入・定着を長期的に防ぎます。