イエシロアリ

分類:シロアリ

この害虫の特徴と被害

イエシロアリは、ヤマトシロアリを遥かに凌ぐ加害力を持つ、世界的に見ても極めて危険な種です。日本では主に関東以西の沿岸部に生息していますが、温暖化の影響で内陸部へも分布を広げています。

主な被害とリスク

  • 巨大な巣(本巣): 建物内部や土中に100万匹に達する巨大な巣を作ります。そこから「分巣」を広げ、家全体を網羅するように食害します。
  • 乾燥した木材も攻撃: 自分で水を運ぶ能力(含水能力)があるため、床下だけでなく2階の屋根裏まで被害が及ぶのが特徴です。
  • 驚異的なスピード: 1つの群れの個体数が多いため、わずか数ヶ月で柱がスカスカになるほどのスピードで食害が進みます。

リフォーム時の対策ポイント

イエシロアリが想定される地域のリフォームでは、点的な処理ではなく「面」での防衛が不可欠です。

① 建物全体のベイト工法検討

イエシロアリは巣が巨大なため、薬剤を撒くだけでは別の場所に逃げられる可能性があります。リフォームを機に、毒餌を巣に持ち帰らせて根絶させる「ベイト工法」の設置を検討するのが非常に有効です。

② 2階・屋根裏までの広範囲防蟻

ヤマトシロアリと違い、上層階まで被害が及ぶため、リフォームで壁を剥がした際には2階の柱や梁(はり)にも防蟻処理を施します。特に雨漏り歴のある箇所は重点的に補強します。

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