ヒラタキクイムシ
分類:その他害虫
この害虫の特徴と被害
ヒラタキクイムシは、木材の中に卵を産み付け、孵化した幼虫が木材の内部を食べ進める害虫です。シロアリが湿った木を好むのに対し、キクイムシは乾燥した広葉樹(ラワン、ナラ、タモ材など)を好むため、フローリングや家具、建具などに大きな被害を及ぼします。
主な被害とサイン
- 脱出口と木粉: 成虫が外に出る際に開ける1〜2mmの小さな穴と、その下に積もる「きな粉」のような木粉(糞と食べかすの混合物)が最大の特徴です。
- 内部の空洞化: 表面からは分かりにくいですが、内部が迷路のように食い荒らされ、強度を失うことがあります。
- 発生時期: 主に4月〜8月にかけて成虫が脱出し、新たな卵を産み付けるサイクルを繰り返します。
リフォーム時の対策ポイント
キクイムシ対策は、使用する建材の選定と、すでに発生している場合の徹底した入れ替えが基本です。
① 被害箇所の早期発見と木材の交換
リフォームの際、古いフローリングや巾木(はばき)に小さな穴がないか徹底的にチェックします。一度発生した箇所は、内部に複数の幼虫が潜んでいる可能性が高いため、部分的な補修ではなく、被害の及んでいる範囲の木材を新しいものに交換することを強く推奨します。
② 針葉樹系建材への変更や薬剤処理
キクイムシはナラやタモなどの広葉樹を好みますが、スギやヒノキなどの針葉樹はほとんど食害しません。再発を恐れる場合は、床材を針葉樹系の無垢材に変更するのも一つの手です。また、リフォーム時に下地材へ浸透性の高い防虫剤を散布しておくことで、将来の侵入を抑制します。