マダニ
分類:マダニ
この害虫の特徴と被害
マダニは、一般的に家の中にいる「コナダニ」や「チリダニ」とは異なり、吸血前で3〜4mm、吸血後には10mm以上にもなる大型のダニです。主に草むらや藪(やぶ)に生息し、動物や人間が通りかかるのを待ち構えて付着し、数日間にわたって吸血を続けます。
主な被害と健康リスク
- 重篤な感染症の媒介: 日本国内では、ウイルスを持つマダニに噛まれることで「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」や「日本紅斑熱」などを発症するリスクがあり、最悪の場合は命に関わります。
- ペットへの被害: 犬や猫の散歩中に付着し、ペットが貧血を起こしたり、家の中に持ち込まれたりするケースが多く見られます。
- 除去の難しさ: マダニは口器を皮膚に深く突き刺して固定するため、無理に引き抜こうとすると頭部が皮膚内に残り、化膿や炎症の原因になります。
リフォーム・庭まわりの対策ポイント
マダニ対策の要は、家屋の周囲に「生息場所を作らない」ことと「運び屋となる野生動物を近づけない」ことです。外構リフォームにおいて以下の対策を推奨しています。
① 徹底した雑草対策(ハードスケープの活用)
マダニは湿り気のある草むらを好みます。庭の雑草を放置せず、リフォーム時に防草シートと砂利、あるいは人工芝を敷設することで、マダニの潜伏場所を物理的に排除します。また、土の部分を減らし、タイルやコンクリートで舗装(ハードスケープ)することも非常に有効な対策です。
② 野生動物の侵入防止フェンス
マダニは、ネコ、イヌ、タヌキ、ハクビシンなどの野生動物に付着して移動します。敷地の境界に隙間のない目隠しフェンスやガードを設置し、これらの「運び屋」が庭に侵入するのを防ぐことで、マダニが持ち込まれるリスクを大幅に軽減できます。
③ 植栽の剪定と風通しの確保
庭木が茂りすぎて日当たりや風通しが悪くなると、マダニが好む高湿度な環境が生まれます。定期的な剪定や、植物の配置を見直すことで、乾燥を嫌うマダニが定着しにくい「クリーンな庭」を維持することが重要です。リフォームの際には、メンテナンスのしやすい植栽計画をご提案しています。